子牛パワーアッププログラム
初乳・栄養対策イメージ
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初乳・栄養対策

【初乳管理は万全ですか?】
初乳=免疫グロブリン?いえ、それだけではありません。
初乳には50以上の有益な分子が濃縮されています。

代表的な初乳の成分

初乳イメージ

子牛にとって、母牛からの最初のミルクである「初乳」は、子牛が免疫力を得る唯一の手段。一般的に「初乳」=「免疫グロブリン」と考えられがちですが、初乳には「免疫グロブリン」以外にも、生まれたばかりの子牛が必要とする貴重な栄養素が豊富に含まれているのです。

免疫因子

  • 免疫グロブリン(Igs)
    • 70-80% IgG1
    • 7-10% IgG2
    • 7% IgM
    • 5% IgA
  • ラクトフェリン
  • リソゾーム
  • ラクトグロブリン
  • サイトカイン

栄養成分

  • 乳脂肪
  • 乳糖
  • 乳たん白質
  • ビタミン
  • ミネラル

成長因子&ホルモン

  • 上皮細胞増殖因子
  • インシュリン様成長因子I,II
  • 形質転換成長因子β
  • インターロイキン-6
  • 成長ホルモン
  • インシュリン
  • コルチゾール
  • チロキシン

子牛が初乳から十分な免疫、栄養を受け取れない理由とは

免疫・栄養を受け取れない理由

  • 初産の母牛のため、初乳中の免疫グロブリン量が少ない
  • 母牛が子牛に上手に授乳することができない
  • 子牛に元気がなく、母乳を飲むことができない
  • 母牛の死亡、または母牛が病気で初乳が与えられない
  • 母牛から子牛へ病原体を渡してしまうリスクがある
これらの要因により、免疫グロブリンを含む初乳成分の受動輸送の失敗が起こり、
子牛の成長が妨げられます。

受動輸送の失敗は、世界中の農場経営者が直面する課題

受動輸送成功の目安は子牛の血液中の免疫グロブリン量が10g/L以上であると言われているが…

アメリカの受動輸送の失敗率グラフ

アメリカ USA

41%の子牛の血清lgGレベルは10g/L以下
National Dairy Heifer Evaluation Project, National Animal Health Monitoring System(NAHMS),1993

ノルウェー Norway

49%が10g/L以下
Norheim,1985

カナダ Canada

27%の肉用子牛が10g/L以下
Van Donkersgoed et al.1993.Can.J.Vet.Res57:247-254

管理の行き届いた状態下であっても25~30%の子牛は
十分な初乳免疫を受けていないのです。

受動輸送の失敗は、短期的にも長期的にも大きな損失を招きます。

  • 病気
  • へい死
  • 淘汰
  • 初産時日齢の遅延
  • 乳脂肪産生低下
  • 乳生産量低下

正しい初乳給与方法を知りましょう

初乳給与に望まれること

  • 十分な量、質の初乳を6時間以内(遅くとも12時間以内)に与える。
  • 免疫グロブリン量として1頭最低100~120gを与える。
  • 病原体(ヨーネ菌や各種病原細菌、白血病ウイルスなど)の混入の可能性のある初乳は与えない。
  • 初乳(ホエイや混合飼料でない)を与えることで免疫グロブリンのみならず、各種栄養素、成長因子の吸収消化が促進される(第四胃でのカード形成による)。
  • 子牛の哺乳欲を確認してから与えることで、栄養素の吸収が良くなる。

危険な病気感染のリスクをなくす=感染初乳を使わないこと

感染初乳:危険な病気の感染や伝搬のもとになる。肺炎・下痢などの病気を引き起こす汚染源にもなる。

正しい給与方法で、良質な初乳を給与すること。
それは、lgG(免疫グロブリンG)を移行させる以上の意味を持つのです。
子牛のすこやかな発育を願うすべての方のために

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